姉妹校(モーガン・コミュニティ・カレッジ)
●MCCの概要 ●交流の経過 ●コロラド州
MCCの概要 Outline
モーガン・コミュニティ・カレッジは、コロラド州デンバー市から北東128km(車で1時間30分)離れたモーガン郡のフォート・モーガン市に1967年創立された州立の2年制総合短大である。モーガン郡は人口が2万2千人、フォート・モーガン市が約1万人の純農業地域である。
2003年から就任したミシェール・ヘィニー学長のもと、教員数が96名(内非常勤65名)、学生数は1,600名である。

学校の目的としては、
1.4年制大学へ移行するための一般教養の提供
2.再教育やより高度な技術取得のための教育プログラムの提供
3.学生の研究目標に対応した準備のための教育プログラムの提供
4.学生の研究目標に沿ったカウンセリングの実施
5.学生の課外活動への参加機会の提供
6.地域社会への貢献
であり、講座は56のコースが設けられている。

なお、コミュニティ・カレッジの特徴
1.日本の国公立短大と比較され、似ているが異なる点も多い。
2.人口20万人の地域に1校設立されている。
3.人生2度目のチャンスを与えるもので、「学びたい時は学ぶ機会を生涯にわたって提供する
4.地域社会に広く開放されて、高校卒業者のみでなく、社会人・職業経験者も多く在学している。
5.就学期間2年前後の公費で運営される高等教育機関である。
6.総合カリキュラムを持つ学校が多く、進学コース、職業コース、一般教養コースと多彩である。また、カリキュラムは、住民の要求に合わせ、好きな時間に学べる。
農業関係の教員は15名(内非常勤10名)で、講座は6コースの9クラスあり、学生は100名である。

農業関係の主なプログラムとして、
1.農場及び牧場ビジネス経営
この課程は、個人の農場経営者、牧場経営者、または企業的農場・牧場経営者を対象に開講している。期間は3年間であるが、1年単位で開講している。
年次毎の授業内容は次のとおりである。

1年目 2年目 3年目
コンピュータによる登録 財務及び企業分析 農場・牧場全体の分析と
農産物のマーケティング
コンピュータによる読み書きの能力
基本的機能の説明
バランスシートの理解
コンピュータ登録システムの理解
手形と預金の入門
コンピュータレポートの理解
企業経営のやり方の説明
1年目の登録の分析
スプレットシートプログラムの使用
現金の流れの計算書の作成
バランスシートの分析
ビジネス業績と必要の能力
市場調査の道具
市場調査計画の理解
経営分析のためのソフトウェアの使用

これらの授業は、指導員と学生が適当な時間を設定し、10月から2月の冬期間に、午後7時から11時まで、最寄りの中学校や高等学校を利用した出張講義を行っている。年間の授業時間は45時間である。

バスを改造してコンピュータを数台搭載した移動教室も設置されている。
このコースは、自分の経営診断を行うのが狙いであるため、1家族2名(夫婦、未婚の人は親子)で授業を受けるようになっている。

2.農業金融計画

農業経営者、牧場経営者またはアグリビジネス関係者に対して、経営の改善、再構築または破産のための金融的措置を進めるための教育を個人授業で行う。

3.家畜登録経営

酪農、肉牛または豚肉の家畜登録のコンピュータ化に興味のある者に開講されている。授業は1年間以上にわたって開講され、個人教育である。

4.優れた農場と牧場ビジネス経営

先の「農場と牧場ビジネス経営T・U・V」を終了し、コンピュータと計算書のソフトウェアを所有している者に対し、「農場と牧場ビジネス経営」に引き続き農場と牧場を分析する過程であり、年間15時間開講される。

5.若い農家または牧場経営者

農業に関心のある全ての人に開講している。授業は1年間を基本とし、高校の農業の先生によって運営されている。農業演習は、学生が選択し、各々の地域で開講される。


大学校の変遷と歴代校長
学 校 案 内
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